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海外に10年在住後帰国。2020年に男の子を養子にしました。子育てと普段の生活を面白おかしくつづります。
今日はセミナー
2005年05月24日 (火) | 編集 |

107_0724s.jpg今日は暑かった。22度くらいまでいきましたかね?緑も一気に芽吹いて1ヶ月前には想像できない世界になっています(これはキャンパス入り口の写真です)。


107_0725s.jpg大学へ続く林の中の道も緑に包まれて歩くと気持ちが良いです。


さてさて、毎週火曜日は研究所のセミナーです。外もしくは中の人が自分の仕事を発表して質疑応答する場です。こういったセミナーを通して人と知り合いになることもあるし、共同研究にも発展しうることがあるのでとても重要な場です。

今日のセミナーは素粒子実験の話でした。私の専門分野は今日のセミナーの題目と同じ「素粒子」ですが「実験」ではなく「理論」です。「理論」を専門にするとは、大雑把には実験を説明できるような理論は何かを探すことです。一方、実験はその名の通り、実験で得られたデータを解析して、理論との整合性をみたり、もっと技術的には実験施設の設備そのものを専門にしている人もいます。

私の分野はこれら「理論」「実験」の専門化がすすんでいて、理論の人は実験の話は全くわからなかったりします。なぜかというと、すべての「理論」の話が実験に関係しているわけではないからです。理論のあるものは数学への関連が深く、実験の事実とは全く関連がなかったりします。それはそれで数学として面白いですし、何より物理の言葉から数学に貢献できるので面白いと思っています。私の専門もそういうものです。ですので私の興味は限りなく理論寄りで実験の話はあまり得意ではないですが、実験に興味はあるので参加することにしています(一応、その手の話の論文は書いたことがあるので)。

それで、今日はその実験の話だったのですが、アメリカのフェルミ研究所にある D0 detector での jet 解析の手法についてでした(専門的ですいません。以下突っ走ります)。私が理解できた事は以下のようなこと。ハドロンコライダーはエネルギーは稼げますが、jet がわらわらと出るので目的の崩壊過程を解析するのが大変。んで目的の崩壊過程を同定するには適切な要求(横運動量へのバウンドとか)をして余計なバックグラウンドを排除したり、 そのためには jet の解析も必要である。それで、この研究では3つの jet 解析方法を用いて、それらを組み合わせて optimization して jet の解析の改良を試みた、という感じでだったと思う。割と印象的だったのは、最初に D0 のレビューとかしていたのですが、1995年にトップクォークが発見されて、2004年に(improveされて?)トップクォークの質量を(再?)発表していたこと。発見当初も 170 GeV とか言っていたと思うんですけど、データの解析がすすんで、systematic errorとか減ってとかいうことなんですかね?そういう質問のやり取りがありましたが、聞き取れなかった(爆)。今は 175±3 GeVぐらいとか言っていたかなあ。Cょうさん、間違っていたら教えて下さい~。

ちなみに今日のセミナーは随分と人が少なくて6,7人ぐらいでした。セミナーのオーガナイザーの人が「今日は人が少ない~」と悲しんでいました。明日もセミナーがあります。明日は Instanton と confinement、deconfinement の話です。