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海外脱落組のお気楽物理学者
ブレーメン観光2日目
2005年07月23日 (土) | 編集 |
ドイツ旅行記最終回です。

昨日のサウナ特急と観光の疲れでどっぷり寝てしまったまーらいおん。気がつくと同室のソラさんがいない。そういえば、朝からTさんとジョギングに行くと言っていたな....。同じ年齢ながらこの元気の違いはなんなのか。しかし、時計を見るともう朝食を食べないといけない時間である。彼らを待っていて朝食を食い逃す愚行を避けるべく、Hr. Nさんと共に朝食に向かった。朝食はバイキング形式でかなり豪華。繰り返すが、この値段で施設と朝食の量はお得と言わざるを得ない。しかし、昨日のねーちゃんが気に入らんので、ここでホテルの宣伝はしません←意地悪。

Hr. Nさんと朝ごはんをおいしく食べているとソラさん、Tさんが戻ってきた。随分と走りこんだようだ。というか聞いてみると道に迷ってしまったとのこと。慣れない土地で遠出をしてどちらがホテルの方向だか見失ったらしい。危うく、先進国ドイツのブレーメンで意味不明な生き別れになるところであった。

114_1448.jpg朝食もそこそこにブレーメン大学に向かった。今日はYさんの研究室を見学させてもらうことになっている。ホテルから大学まではバス、トラムを乗り継いで向かった。トラムの停留所ではMさんが迎えに来てくれていた。写真を撮りながら校舎に向かうポスドク軍団。特に私とソラさんはブログネタ用に撮りまくる。校舎内には研究室の紹介が書いてある。あ、素粒子の研究室もあるようだ。分野は現象論で私の専門とは異なるようだが。ソラさんの研究分野に関係する研究室もあるようだ。しばらくするとYさんが出迎えてくれた。ブレーメン大学に在籍するもう一人の日本人ポスドクと共に、研究室に向かう。


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114_1451.jpg実験室には大きな装置が何台か置いてある。入るには防塵服に着替える必要があるとのこと。いつも机の前に張り付いているだけの私には新鮮な経験である。残念ながら服を着た写真はここでは出さないが、北朝鮮の核施設研究員という成り立ちだ。実験室の装置についていろいろレクチャーを受ける。Yさんは青色レーザーを出す半導体の研究に関わっておられるが、この分野は近年、中村修二博士(元日亜化学工業、現カリフォルニア大学サンタバーバラ校材料物性工学部教授)が、それまで難しいとされてきた青色を発光するダイオードを作ったことで大きな話題になった分野だ。また、中村氏が特許を巡り裁判を起こしたことでも有名だ。

さてさて、上で述べたような一般的な話は分かるが、細かい話になるとわからない。考えられる物理的な質問をしたりして、いろいろ教えて頂いた。Hr.Nさんらは同じ実験系ということで、出てくる単語も専門的だ。聴いたこともない単語で私には意味不明。しかし、面白そうではあります、はい。

少し話はそれるが、彼が青色発光ダイオードを作ったとき、日本のどこの大学もオファーを出さずに、彼はオファーをくれたアメリカの大学に彼は行ってしまった。彼にとってはそれで良かっただろうが、こうして優秀な人材がどんどん外に出て行ってしまうのはどうなのだろうと少し思う。ノーベル賞を取った島津製作所の田中耕一さんも、取った後に名誉博士号とかどっかの大学があげていたが、海外が評価しないと自分達は評価できんのかって感じだ。

114_1453.jpg先ほどの機械が、物理的に半導体を作る装置、こちらが化学的に半導体を作る装置だそうです。中村さんはこちらで青色発光するダイオードを作成されたそうです。


1時間ほど見学したあとはブレーメン大学のメンザ(学食)に向かった。大学の学食はいつもシステムが最初分からんがここでもYさんレクチャーが冴え渡る。一通り説明を受けたあと、実践。おのおの好きなものを頼んだ。私が頼んだはペンネ。しかし、究極的にまずい。完食はしたがお腹に物が納まったという感触以外ない。ドイツでしかも学食でパスタ系を頼んだ私が悪いのだ。

114_1456.jpgYさんとは、ここで別れて我々は次の目的地、無重力実験棟へ。この実験施設は高い真空の筒の中で、物を自由落下させ、無重力状態中に何か物理量を測定するという施設。あれだけ高い塔で、かつ中に真空にする施設があるというからすごい。世界的にもここにしかないということだったかな。ソラさんの分野に非常に関連した施設である。しかし、今日は一般の見学日ではない。いきなり行って入れるだろうか。ソラさんとMさんが果敢に挑戦。入り口へと入っていく。残りは外で待機。結果は駄目だったようだ。電子ロックがかかっていて、中の人から怪訝そうな目で見られたとのこと。残念。


114_1460.jpg下から見上げてみる。何か「ものみのとう」って感じですな。


114_1464.jpg次に、我々は今日のメインである科学博物館へと向かった。ドイツの博物館は非常に凝っており、何が見られるのか非常に楽しみだ。博物館は大学の近くにあり、徒歩でいける。しばらく歩くと奇妙な建物が....。そう、これが科学博物館である。入場料は11ユーロ。かなり高い。中には、様々な分野の科学に関する展示、説明、そして実際に実験できるものなどがある。しかし、感じとしては、小中学生以下向けという印象だ。仮にも我々は科学者、こんな程度の展示で....


おおはしゃぎだった!

114_1471.jpg大きなシャボン玉を作ろうとしたり...


114_1466.jpg小さい竜巻ができるのをみて喜んだり...


magic.jpgそして遊ぶ。来てます!


114_1474.jpgスケールの大きな机といす。座るとかなり滑稽です。


そして、私の専門分野である素粒子の説明もありました。原子の中に、電子と原子核があって、原子核は陽子と中性子からなり、それらはクオークという素粒子からできていて....ふむふむ。まあ、説明はいいんだが、妙に区画が小さい。説明の側には、マイクがあって「あなたの考える原子より小さい世界について述べてください」とある。そして、次の区画に行くとスピーカーがあって、他人の意見が聞けるというシステムだ。なんか意図がよく分からんが、スイッチを押して聞いてみると

「Wowwww!」

なんか変な叫び声ばかり聞こえて来るんですが...。聞こえたものは、ドイツ語だしどちらにしてもわからん。私の分野のコーナーはこれにて終了。え~、ミュンヘンのドイツ博物館には説明とともに湯川先生の写真がありましたよ?

存分にはしゃいだ後は、お茶をしてお土産を物色。3時間ほどいたであろうか。

ブレーメンの最後の仕上げに昨日見られなかった、仕掛け時計を見に旧市街に向かう。仕掛け時計の周りでは、今度は動くことを証明するように多くの観光客が集まってきています。そしてカメラを構えるポスドク軍団。さあ、皆さん準備はいいですかぁ~。

114_1481.jpgどこが開くでしょう?


114_1483.jpg一見どこが開くかわかりませんでした。


114_1486.jpg10枚扉絵があるんですが、どれもこの町には関係のない人物です。これはコロンブス。明からに関係ありませんな。しかし、かなりの長い時間をかけて10枚見せてくれるので、首が痛くなります。


115_1504.jpgこれにてブレーメン観光は終了。最後にYさんとともに晩餐。晩餐会場は昨日と同じヴェーザー川沿いのレストラン。


115_1508.jpg非常に充実したブレーメン観光であった。そして、物語はチェコへと続く...。


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コメント
この記事へのコメント
……無重力実験棟の画像、もらっちゃっていいですか?(笑)
いいなぁ、面白そうだなぁ。
実験室も面白そう。
いま、半導体にちょこっと興味をもってるので、私もいろいろ聞いてみたいものです。
科学博物館、ある意味、子どもよりはしゃぐでしょう、やっぱり(笑)
2005/07/22(金) 08:14:47 | URL | さとみ #J8UEsLu2[ 編集]
いろいろ行ってますね~
しの@ESRFグルノーブルです。

まだ時差の影響で深夜なのに頭はクリアです。(^^;
いろんなところを回ってますね。いいな~。
いろんな土地に行っても体育館しか見なかったぼくとは大違い。(^^

ps.たしか無重力実験施設は日本にもありましたよ。でも日本のは塔ではなく、廃坑を利用して地下にあるものだったと思います。
カミオカンデしかり、日本は廃坑を有効利用してますね~。
2005/07/22(金) 10:53:17 | URL | しの #NL852uQM[ 編集]
"物理的に半導体を作る装置"…あんな"ちっこいもの"を並べるためにこんなにでっかい装置になっちゃうのか。へーー。
無重力実験棟などというモノがあるんですか! 落下させて無重力とは…意外に原始的で実は最も正確カモという印象。なにやら池袋あたりの清掃工場に似ていますね。
学食のパスタは前に写真が出ていたあれですね。パスタなんて茹でただけでも美味しいものをわざわざ不味くするとは、こりゃもう技術だ才能だーっ。
科学博物館の外観は「しじみ」ですねー。 小さい竜巻がオモロそう(^^)/

さて、こちらは完全に梅雨明けした模様。気温32℃湿度90%。完全にスチームサウナ状態。網戸に蝉がくっついて暑さ倍増。
↓彼等の「声」をお届けしましょう。

ジョ~ワ ジョ~ワ ジョ~ワ ジョ~ワ 。。。。
2005/07/22(金) 15:55:49 | URL | やりみず #-[ 編集]
北海道上砂川町の炭鉱を利用した落下棟は,世界一の全長710m,落下距離490メートル(落下時間10秒)を誇っていましたが,残念ながら資金難で2003年春に閉鎖されてしまいました。その他,岐阜県の土岐市に150m落下させる施設(MGLAB)があります。あと日本で行われているのは,飛行機の弾道軌道飛行で約30秒間無重力実験が可能です。ブレーメンの落下塔は4.7秒で,更に落差を大きくする計画があるようです。
2005/07/22(金) 16:26:10 | URL | ソラ #-[ 編集]
■さとみさん、

いいですよーん、写真持っていって下さい~。見学はさせてもらいましたけど、そんな込み入った話はしませんでしたが、面白かったですね。しかし、博物館ははしゃいだわ(笑)。

■しのさん、

Bon soir.ようこそヨーロッパへ。相変わらず飛び回っていますね。しのさんの最近の活躍ぶりはなんかすごそうです。G研のPDというだけはあるって感じです。ソラさんが、下に実験施設のことを詳しく書いていますね。私は全然知りませんでしたorz.

■やりみずさん、

言われてみれば清掃工場ですね...。せみの声ってもう何年も聞いてない気がします。今年で日本の夏は3年経験してないことになります。だからといって、今帰ると多分私はとけるでしょう(苦笑)。

■ソラさん、

正確な情報ありがとうございます。砂川と土岐にそんな施設があったとは知りませんでした。飛行機のやつも知りませんでした。そういえば、飛行機を使っての無重力訓練という話がふたつのスピカにあったな...。ソラさん、帰ったら読んでみてください。
2005/07/23(土) 02:38:15 | URL | まーらいおん #aIcUnOeo[ 編集]
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