
4月にフィンランドに来て、6月にはチェコ滞在と慌しい3ヶ月だったが、ドイツ・チェコ滞在記も落ち着いたところで、少しヘルシンキ生活のことをまとめておこう。備忘録ってことで
以前、チェコでのカルチャーショック(パート1、パート2)について書いたが、2年以上もたった今頃にまとめたので、来た当初に感じた驚きなどをだいぶ忘れてしまっていて、思い出すのに大変だった。フィンランド編も慣れて忘れる前にチェコと比較しつつ少し書き出しておこうと思う。しかし、チェコと共通する部分もあるので、そう言った部分は書いていない。多くのカルチャーショックはチェコで経験してしまったということか...。
■ほとんどの人が英語を話す
これは驚き。レベルの違いはあれど、英語を解さない人の方が少ないように思われる。今まで、完全に英語がわからなかった人は家の近くのキオスクにいたタコ八郎に似たおじさん一人である。チェコでは英語を話す人のほうが圧倒的に少ない。全く解さないということも少なくない。しかし、後者の方がその国の言葉を学ぼうという観点では有利なのは明らか。何せある程度は話せないと生活できないのだから。その点、フィンランドではフィンランド語を学ぶモチベーションはなかなか上がらない。でも全ての文字の情報はフィンランド語のことが多いしやっぱ必要は必要。なので少しずつ勉強中。スウェーデン語も公用語なので、そちらをやっても生活には役に立つと思われる。実際、綴りだけを見たなら、こちらの方が意味の推測がしやすい。
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■物が高い
北欧全般に言えることでしょうが、とにかく高い。なまじチェコで1ヶ月1万円(家賃光熱費は除く)でそこそこの生活をしていた私には全て高く感じる。その割りに、フィンランドの平均月収(大使館のパンフでは2600ユーロぐらいだったような)は高くないように思う。これについてはもう少し詳しく調べたいと思っている。ちなみにチェコの平均月収は現在20000コルナ弱ぐらいかな。これは地域格差(特にプラハとそれ以外)が激しいらしいので、単純な指標には使えそうにない。
ヨーロッパで他にあほみたいに高いと感じたところは、ジュネーブ、ブリュッセル、ウィーンである。特にジュネーブはひどいと感じた。
■アルコールが「ALKO」という店でしか買えない
ビール以外のアルコールはこの店でしか買えません。フィンランド人が言うには、国が税金を作るためにあるようなもんだと言いますが、真実のほどはどうなのか。スウェーデンでも同じシステムであるが、スウェーデン人曰く、税金を作るのではなくて昔から存在しているシステムが単に続いているからだという。昔は、市場でのアルコールをコントロールするという役目があったと言っていたが、今はどうなのかはわからない。誰か情報求む。チェコではスーパーでもどこでも買えます。
■春の訪れが遅い
高緯度なんだから当たり前なのだが、聞くと経験するとでは大違い。5月に入ってから木々が一斉に芽吹き始めたのには驚いた。サンクトペテルブルグ出身のロシア人の知り合いが「ヘルシンキは寒い」と言うだけはある。というかサンクトペテルブルグも同じようなもんだと思うが。チェコでは日本より若干遅い程度で春が来る。
■夏は夜が明るい
これも体験すると不思議な感じ。チェコの夏の昼も長く驚いたが、こちらはもちろんそれ以上。今から冬の日の短さが不安である。ちなみにチェコでは、夜中に犬の散歩をしている人も結構いて、暗がりでいきなり会うとびっくりする。
■バーやパブでは、自分でビールをカウンターに取りに行く
フィンランドではどこもこのシステムだそうで。チェコでは必ずテーブルに注文をとりに来たので、これは少し驚き。そしてフィンランドでは皆カウンターの前で溜まるとはフィンランド在住のチェコ人の談。
■フィンランドのビールは泡立たない
フィンランドのビールをハーフリットルのグラスで頼むと、泡が全くない。チェコできれいな泡があることに慣れた後で見るとびっくりする。
■フィンランド料理はまずい?
どこぞの大統領に「イギリス料理はフィンランド料理についでまずい」とまで言われたフィンランド料理。真実のほどはどうか?同僚の意見は「まずい」が多い。私はこちらに来て外食はたったの4回、しかもそのうち2回は中華なので詳しくは分からない。残りの2回では(多分フィンランド料理のレストラン)、バイキング形式でいろいろつまんだが、うまいものもあればまずいものもあった。トナカイ肉にブルーベリーを添えるという料理があったが、あれは私の口には合わない。魚関係は全般にうまかったが、ニシンの酢漬けはいただけない。ちなみに、スーパーで買ったニシンの酢漬けも大失敗。一口食べて断念。カレリア地方の名物「カレリアパイ(ライ麦パンにミルクでたいた米を乗っけて焼いたもの)」は取り立てておいしいというものではない。普通のパンやライ麦パンはチェコで食べ慣れているので問題なし。今の時期の市場で買える食材について不満はない。少なくとも今いえる事は
ヘルシンキ大学の学食はまずいということである。
チェコの食べ物についてはおいおい書いていく予定である。
ちなみに、私のライフテーマ(?)である「ヨーロッパでイタリア以外でうまいパスタが食えるか?」は、フィンランドではまだ実践していない。話には、ここのイタリアンはまともだと聞いたので少し期待しているが、チェコでも同じ台詞を聞いて例外なくがっかりさせられているので過度の期待は禁物だ。また、いろいろ食べて報告する。
■フィンランドの文房具は貧弱
チェコのカルチャーショックでも書いたが、同じ悪い品質でフィンランドのほうが値段が高い分たちが悪い。なぜ横線のみが引いてあるレポートパッドがないのか。チェコではあったが紙の質が悪い。ヨーロッパでは日本の文房具の品質は望めない。日本から来る際は、是非レポートパッドをお土産にお願いします。
■晴れると皆公園で日向ぼっこ
晴れた日には、公園の芝生で日光浴をする人を多く見かける。そして彼らは曇るとさっと引き上げる。気候のよい日に目抜き通りであるエスプラナーディ公園を歩くとビールやアイスを持って日光浴する人で一杯である。ヨーロッパでは割と見かける風景だと思うが、密度が違うという意味でカルチャーショック。
■謎の屋台は午後遅くから開店
街中にはただの廃屋だか単に休業中だか区別のつかない屋台がある。当初、いったいいつ営業しているのか、何を売っているのかかなり疑問だった。あるとき夜11時ぐらいに帰宅したときに、営業しているのを初めて見た。午前中や午後の早い時間ではこれらは営業してないようだが、夜になるとグリルしたチキンを売る店として営業するようだ。しかもかなり遅くまで営業しているように思われるが、実際何時までかは知らない。日本で言う焼き鳥の屋台みたいなものなのかもしれない。チェコの屋台で、朝から晩までホットドックなどを売っているのを見ていたので少し驚いた。このグリルチキンを食べたことがあるが、うまいのだが照り焼きのタレをかけたいというのが正直なところ。フィンランドでやると受けるのではないだろうか?
■スーパーやデパートは日曜日はやらない
キリスト教を信仰している国では当たり前なんでしょうが、チェコでは日曜もやる。ただ、フィンランドでも夏の間だけは日曜も営業する。こうしたことは行われるようになったのはごく最近であるとフィンランド人が言っていた。日本で正月1日から初売りってやるようになったというのと同じでしょうか。お前、昨日も営業してただろうがみたいな。ドイツでは法律で日曜は営業してはいけないだったかな?
■タクシーは(多分)ぼらない
当たり前だろ!と言われそうだが、チェコではぼるのが当たりまえ。そういう意味でカルチャーショック。安心して乗れるタクシーってありがたい。ちなみにフィンランドのタクシーやバスの方が格段にきれいである。
こんなものかな。これでも思い出すのに時間かかった。気づいたら書きとめておくようにしよう...。
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以前、チェコでのカルチャーショック(パート1、パート2)について書いたが、2年以上もたった今頃にまとめたので、来た当初に感じた驚きなどをだいぶ忘れてしまっていて、思い出すのに大変だった。フィンランド編も慣れて忘れる前にチェコと比較しつつ少し書き出しておこうと思う。しかし、チェコと共通する部分もあるので、そう言った部分は書いていない。多くのカルチャーショックはチェコで経験してしまったということか...。
■ほとんどの人が英語を話す
これは驚き。レベルの違いはあれど、英語を解さない人の方が少ないように思われる。今まで、完全に英語がわからなかった人は家の近くのキオスクにいたタコ八郎に似たおじさん一人である。チェコでは英語を話す人のほうが圧倒的に少ない。全く解さないということも少なくない。しかし、後者の方がその国の言葉を学ぼうという観点では有利なのは明らか。何せある程度は話せないと生活できないのだから。その点、フィンランドではフィンランド語を学ぶモチベーションはなかなか上がらない。でも全ての文字の情報はフィンランド語のことが多いしやっぱ必要は必要。なので少しずつ勉強中。スウェーデン語も公用語なので、そちらをやっても生活には役に立つと思われる。実際、綴りだけを見たなら、こちらの方が意味の推測がしやすい。

■物が高い
北欧全般に言えることでしょうが、とにかく高い。なまじチェコで1ヶ月1万円(家賃光熱費は除く)でそこそこの生活をしていた私には全て高く感じる。その割りに、フィンランドの平均月収(大使館のパンフでは2600ユーロぐらいだったような)は高くないように思う。これについてはもう少し詳しく調べたいと思っている。ちなみにチェコの平均月収は現在20000コルナ弱ぐらいかな。これは地域格差(特にプラハとそれ以外)が激しいらしいので、単純な指標には使えそうにない。
ヨーロッパで他にあほみたいに高いと感じたところは、ジュネーブ、ブリュッセル、ウィーンである。特にジュネーブはひどいと感じた。
■アルコールが「ALKO」という店でしか買えない
ビール以外のアルコールはこの店でしか買えません。フィンランド人が言うには、国が税金を作るためにあるようなもんだと言いますが、真実のほどはどうなのか。スウェーデンでも同じシステムであるが、スウェーデン人曰く、税金を作るのではなくて昔から存在しているシステムが単に続いているからだという。昔は、市場でのアルコールをコントロールするという役目があったと言っていたが、今はどうなのかはわからない。誰か情報求む。チェコではスーパーでもどこでも買えます。
■春の訪れが遅い
高緯度なんだから当たり前なのだが、聞くと経験するとでは大違い。5月に入ってから木々が一斉に芽吹き始めたのには驚いた。サンクトペテルブルグ出身のロシア人の知り合いが「ヘルシンキは寒い」と言うだけはある。というかサンクトペテルブルグも同じようなもんだと思うが。チェコでは日本より若干遅い程度で春が来る。
■夏は夜が明るい
これも体験すると不思議な感じ。チェコの夏の昼も長く驚いたが、こちらはもちろんそれ以上。今から冬の日の短さが不安である。ちなみにチェコでは、夜中に犬の散歩をしている人も結構いて、暗がりでいきなり会うとびっくりする。
■バーやパブでは、自分でビールをカウンターに取りに行く
フィンランドではどこもこのシステムだそうで。チェコでは必ずテーブルに注文をとりに来たので、これは少し驚き。そしてフィンランドでは皆カウンターの前で溜まるとはフィンランド在住のチェコ人の談。
■フィンランドのビールは泡立たない
フィンランドのビールをハーフリットルのグラスで頼むと、泡が全くない。チェコできれいな泡があることに慣れた後で見るとびっくりする。
■フィンランド料理はまずい?
どこぞの大統領に「イギリス料理はフィンランド料理についでまずい」とまで言われたフィンランド料理。真実のほどはどうか?同僚の意見は「まずい」が多い。私はこちらに来て外食はたったの4回、しかもそのうち2回は中華なので詳しくは分からない。残りの2回では(多分フィンランド料理のレストラン)、バイキング形式でいろいろつまんだが、うまいものもあればまずいものもあった。トナカイ肉にブルーベリーを添えるという料理があったが、あれは私の口には合わない。魚関係は全般にうまかったが、ニシンの酢漬けはいただけない。ちなみに、スーパーで買ったニシンの酢漬けも大失敗。一口食べて断念。カレリア地方の名物「カレリアパイ(ライ麦パンにミルクでたいた米を乗っけて焼いたもの)」は取り立てておいしいというものではない。普通のパンやライ麦パンはチェコで食べ慣れているので問題なし。今の時期の市場で買える食材について不満はない。少なくとも今いえる事は
ヘルシンキ大学の学食はまずいということである。
チェコの食べ物についてはおいおい書いていく予定である。
ちなみに、私のライフテーマ(?)である「ヨーロッパでイタリア以外でうまいパスタが食えるか?」は、フィンランドではまだ実践していない。話には、ここのイタリアンはまともだと聞いたので少し期待しているが、チェコでも同じ台詞を聞いて例外なくがっかりさせられているので過度の期待は禁物だ。また、いろいろ食べて報告する。
■フィンランドの文房具は貧弱
チェコのカルチャーショックでも書いたが、同じ悪い品質でフィンランドのほうが値段が高い分たちが悪い。なぜ横線のみが引いてあるレポートパッドがないのか。チェコではあったが紙の質が悪い。ヨーロッパでは日本の文房具の品質は望めない。日本から来る際は、是非レポートパッドをお土産にお願いします。
■晴れると皆公園で日向ぼっこ
晴れた日には、公園の芝生で日光浴をする人を多く見かける。そして彼らは曇るとさっと引き上げる。気候のよい日に目抜き通りであるエスプラナーディ公園を歩くとビールやアイスを持って日光浴する人で一杯である。ヨーロッパでは割と見かける風景だと思うが、密度が違うという意味でカルチャーショック。
■謎の屋台は午後遅くから開店
街中にはただの廃屋だか単に休業中だか区別のつかない屋台がある。当初、いったいいつ営業しているのか、何を売っているのかかなり疑問だった。あるとき夜11時ぐらいに帰宅したときに、営業しているのを初めて見た。午前中や午後の早い時間ではこれらは営業してないようだが、夜になるとグリルしたチキンを売る店として営業するようだ。しかもかなり遅くまで営業しているように思われるが、実際何時までかは知らない。日本で言う焼き鳥の屋台みたいなものなのかもしれない。チェコの屋台で、朝から晩までホットドックなどを売っているのを見ていたので少し驚いた。このグリルチキンを食べたことがあるが、うまいのだが照り焼きのタレをかけたいというのが正直なところ。フィンランドでやると受けるのではないだろうか?
■スーパーやデパートは日曜日はやらない
キリスト教を信仰している国では当たり前なんでしょうが、チェコでは日曜もやる。ただ、フィンランドでも夏の間だけは日曜も営業する。こうしたことは行われるようになったのはごく最近であるとフィンランド人が言っていた。日本で正月1日から初売りってやるようになったというのと同じでしょうか。お前、昨日も営業してただろうがみたいな。ドイツでは法律で日曜は営業してはいけないだったかな?
■タクシーは(多分)ぼらない
当たり前だろ!と言われそうだが、チェコではぼるのが当たりまえ。そういう意味でカルチャーショック。安心して乗れるタクシーってありがたい。ちなみにフィンランドのタクシーやバスの方が格段にきれいである。
こんなものかな。これでも思い出すのに時間かかった。気づいたら書きとめておくようにしよう...。
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