海外脱落組のお気楽物理学者
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泥棒夜行ブタペスト発プラハ行き2
2005年09月09日 (金) | 編集 |
おまたせしました、昨日の続きです。

列車はハンガリー国内を幾つか停車しながら、スロバキアの国境を越えそしてチェコの国境を越える。満席だったコンパートメントもハンガリー国内で降りる乗客が多く、最終的にはどうみてもイギリス人には見えない自称イギリス人とまーらいおんだけになった。自称イギリス人は小錦を小さくしたような男で、ハワイ出身といった方がしっくりくる。どうもバックパッカーぽく、かなり旅行慣れしているようだ。そんな彼と雑談して、そろそろおそいので寝ようという話になった。幸いコンパートメントは鍵が閉まるし、向かい合わせの座席に一人ずつ寝っころがることができる。そして電気を消して就寝。朝目覚めればプラハのはずだ....。

しかし、最後の最後でまーらいおんへと魔の手が伸びてきた。

午前4時ぐらい、寒くなってふと目を覚ましたまーらいおん。チェコの国境を超えてしばらくしたぐらいだろうか。ここらの国では、夜中だろうとパスポートチェックに警官が乗ってきて、乗客をたたき起こす。西側では車掌がパスポートを集めてやっておいてくれるのに、ここではそんなことしない。だって車掌の仕事が増えますから。目が覚めたのは、そんなパスポートチェックからある程度時間がたった頃だ。また、うつらうつらしながら、廊下のほうを見ると

カーテン越しに4,5人の人影が右往左往している。

トイレというには怪しいし、こんな遅い時間にあれだけの人数は不自然である。そして挙動不審。廊下を行ったり来たりしている。

なにかある....。

しばらく横になりながら観察していると、一人の男が我々のコンパートメンの前に立ち止まり、そしてカーテンの隙間から

ペンライトで部屋の中を覗いていた(゜ロ゜) !

ペンライトに気付かれないように寝た振りをするまーらいおん。しかし、この部屋は鍵がかかっているから中に入れないはずである。しばらくその男は我々のコンパートメントのドアの前に立っていた。廊下の明かりが彼の影をカーテンに映し、見ているこちらとしては緊張感が張り詰める。鍵がかかっているんだ。入れないはずさ。単にドアに鍵がかかっていない部屋をターゲットにしているに違いない。不安ながらもそう思っていると

ドアが音もなく開いていく!

鍵をこじ開けた音もなく、寝ていたなら全く気付かない!カーテンに映る影を通して泥棒の動きが手に取るように分かる。

どうする、おれ!どうするのよまーらいおん!

隣のイギリス人は爆睡しており役には立ちそうにない。くそ!だから駄目なんだよ、小錦。いや、関係ないか。しかし、相手が凶器を持っていたら立ち向かえるのか?殴りかかってきたら?だが、みすみす泥棒にコンパートメントを荒らされるわけにも行かない!えーい、ままよ!

ガバッ!

起き上がって泥棒と対峙するまーらいおん。すでに、男は私のカバンに手をかけようとしていた。手が止まる泥棒。そして何を思ったのか泥棒は

タバコを差し出してきた....。

ごまかすにしても無理があるんだが、それでも何をごまかそうというのか。いらんという素振りをすると、男は黙って出て行った。危機は去った...。とはいえ、手足の震えは止まらない。無駄とは思いながらコンパートメンの鍵を閉めなおす。外には、まだ人がうろうろしているようだ。奴らが去るまでは寝るわけには行かない....。奴らは、途中駅の Česká Třebova か Pardobice でどうも降りて行った様だ。再び静まり返る車内。まーらいおんはしばしの休息を得たが、とても寝られる心境ではない。うつらうつらしていながら、電車はプラハ中央駅に到着した。

ま:「途中、泥棒が入ってきたんだが、お前気付いたか?」
小錦:「いや、まあオレは貴重品は体にくくりつけているから、最悪カバンが盗られても問題ないんだけどね。」


Σ(ノ°▽°)ノハウッ!や、やるな小錦!まあ、おれも貴重品は体にくくりつけて寝ていたので、同じ状況では合ったんだけどね。でもカバンも盗られるのは嫌。

そんなこんなでびっくりどっきり泥棒夜行。やつらの出現ポイントは、チェコ国境に入ってからのようです。というのは、ハンガリー国内では、まだ人が起きている時間だし、スロバキア国内だと国内を走る時間が少ないので、国境警察が来るまでに十分な仕事ができないというのが理由でしょう。

ちなみ昼行きのブタペストープラハ間のEC特急にも乗ったことありますが、こちらなら問題ありません。やっぱ寝るのはまずいでしょうが、それほど身の危険を私は感じませんでした。ブタペストからプラハへのバスもあるようなので、そちらの方が安全度が高いと思われます。

最後に一言。

チェコ国鉄はなにやっとんのじゃ!

やつら、プラハ本駅で泥棒がいても見てみぬふりですよ。自分の身は自分で守る必要があるってことだね。

さて、ランキングは一気に6位まで後退。あっさりフランス、イタリアに抜かれました。ちなみにネタの宝庫というなら、チェコの方があると思うんだけどなあと思いつつ、フィンランドが多いのは森と湖だけじゃと自己葛藤に思い悩む今日この頃です。ということで、お時間のあるときにクリックを。
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コメント
この記事へのコメント
おや、
これは、怖かったですね・・・。
すぐにタバコを差し出した泥棒の方も
さぞやびっくりしただろうと思うけど。
お怪我がなくて良かった。
こういうお話を聞くと
東欧はまだまだ貧富の差がはげしいんですね。
それとも仕事がないか、楽して稼ぎたいか。
2005/09/10(土) 06:15:49 | URL | 木の葉パン #IhGqtAuc[ 編集]
読んでるこちらもドキドキしたぞい。

まーさん自身に、何も無くって良かったですねぇ。
文章はとても表現豊かに書かれているけれど、
当のご本人さんは思い出すだけでも体の震えがいまだ
くるんじゃないですか?

うー怖。

それにしても、この2部作傑作じゃないか?
前半と後半のカラーの違いに感心しました。

ちょっち、再現映像化しましょうかね笑。

では。
2005/09/10(土) 10:01:39 | URL | CORO #-[ 編集]
■木の葉パンさん、

貧富の差はあるんだと思います。特にプラハと地方都市では収入の差も、失業率の差もあると聞いた事がありますし。東欧はまだまだこれからだと思います。でも発展性はあるんではないかなと期待しています。

■COROさん、

楽しんでもらえてよかったです。でもちょっと褒めすぎ?笑
バルカン半島を巡ったときの話しはいろいろあるので、ストックホルムから帰ってきたら続きを書こうかなと思っています。
2005/09/10(土) 20:40:22 | URL | まーらいおん #aIcUnOeo[ 編集]
こんにちは!
ひゃ~~~。こわいこわいこわい。
決めました、絶対夜行では行きません!
それにしても、無事でよかったですねえ。
ヒトの話なのにびくびくしてしまいました。臨場感あふれてます。
貴重な体験・情報ありがとうございました。(笑)
2005/09/11(日) 08:14:33 | URL | きち #YlatNgdA[ 編集]
きちさん、

これまで旅行した中で2番目に怖かったです(って一番目があるんかい!)。是非、昼行き電車で行ってください。そちらの方が安全だと思いマース。忘れないように、他のハンガリー旅行記も近い
うちに書こうと思います。


2005/09/12(月) 04:28:52 | URL | まーらいおん #aIcUnOeo[ 編集]
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